論理的思考力とは
論理的思考力とはロジカルシンキングとも呼び、筋道を立てた思考方法を指します。
論理的思考力を身に付けると複雑な問題を解決でき、効率の良い言動ができるのが特徴です。
大学生にとってレポート課題が積み重なり、どれから手を付ければいいかわからないときに必要な考え方になります。
また、授業内で発表する機会があるため、筋道を立てた説明をするためのプレゼン能力や、伝えるためのコミュニケーション能力の役にも立って利便性が高いです。
特にコミュニケーション能力は伝えるだけではなく、他の学生の発表を聴く力や、内容を整理して質問する力も身に付きます。
一見難しそうな思考方法という印象を持つ人がいますが、訓練すれば誰でも身につく思考方法です。
論理的思考力の鍛え方①抽象的から具体的
論理的思考力を鍛えるためには、抽象的から具体的にする必要があります。
例えば伝える言葉を具体的にしたいのであれば、抽象的な言葉に足らないことを補足する訓練をしてください。
英語で言う5W1Hを加えれば人にわかりやすく伝わり、筋道の立てた説明ができます。
仮に「テストがやばかった」という言葉を友達に伝えたとしましょう。
しかし友達はテストの何がやばいのか、どのようにやばいのかがわからず、良い報告か悪い報告かもわかりません。
まずは伝える前に情報を整理し、「必修科目のテストでわからない問題が多すぎて上手くいかなかった」と伝えれば、わかりやすくなります。
論理的思考力の鍛え方②先入観に捕らわれない
人間は他人とは被らない価値観を持っていて、無意識に先入観に捕らわれてしまうものです。
この事実に気付けば自分の考えを批判的に考えることができ、他者の理解がしやすくなります。
例えば「宗教は必要ある」という考え方に対して、先入観を持ってしまうと「必要ない」と考える人が多くいることでしょう。
日本は西洋のように祈りをささげることも無ければ、髪さえ信じていない人がいるからです。
しかし主観的視点から離れ、必要としている人がいるなら中立な立場になれたり、必要としている相手を傷つけずに否定できます。
宗教問題で戦争が起こった時期があったほどですから、自分の考えを中心にして考えてしまうと複雑な問題は解決できません。
論理的思考力の鍛え方③主張と根拠の説明
出された問いに対して適確な答えを出すために、主張と根拠で納得する説明が必要になります。
例えば一時期話題になっていた「ツーブロックは校則違反か」という問いに対して、東京都教育委員会の教育長は「外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から定めている」と答弁しました。
過去の事例があるかもしれませんが、納得のいく主張と根拠とは言えない内容です。このように問いに対して主張と根拠が結びつかなければ説得力が増さないため、思い込みを捨てて資料を集めるのが必要になります。
そうすればツーブロックで事件や事故に遭う思い込みを捨てて、どんな被害があったのかを根拠として主張すのが可能です。